ここ最近、テレビ番組で総量規制が取り扱われています。
多くの番組では、総量規制導入によって発生する問題として、次のような点をクローズアップしています。
- 本当に必要な人に資金が行き渡らない。
- 闇金、中でもソフト闇金が増える。
どちらもその通りですが、中でも、必要な人の資金需要に応えられない、という点は非常に根の深い難しい問題だと思います。
必要なときにお金が捻出できないということは、「貯められるくらいの収入はあるのに貯めていない(浪費している)」か、「日々の生活で手いっぱいで貯める余裕がない」か、どちらかということになります。
浪費しているせいで貯められない家庭であれば、仮に借金をしても、浪費をやめれば返済していけます。
しかし、そもそも貯める余裕のない家庭の場合、例え金利がゼロ%であったとしても、一度借金を始めれば高確率で破綻に至ります。
貯める余裕がないということは、収入と支出が均衡している状態です。
例えば、毎月の手取収入が20万円、支出が20万円という家庭が借金をしたらどうなるでしょうか。
仮に借金の返済が毎月1万円であったなら、収入20万円、支出21万円となり、毎月の収支は1万円の赤字です。
差がたった1万円なら根性で何とかなりそうな気がするかもしれませんが、絶対にどうにもなりません。
赤字が1万円出ている以上、借金、税金、家賃、光熱費等のどこかを1万円滞納することになってしまいます。
結局、毎月1万円の赤字が積み上がっていきますので、
誰かの援助を得たり、給与以外の収入が入ったりしなければ、いずれ債務整理(多くは自己破産)をする必要があります。
これは金利が何パーセントであっても同じです。
「セーフティネットの整備を」とよく言われますが、余裕のない家庭は、例え国や地方自治体が主催する公的な融資制度であっても、一旦借金を始めたなら、以後は赤字が積み重なり、遅かれ早かれ債務整理に至ってしまうのです。
どんなに金利を下げても、債務整理に至るまでの時間(言い換えると、返済に苦しむ時間)が長くなるだけです。
結局、余裕のない家庭の資金需要に応えつつ、その家庭の破綻を避けるには、返済不要の資金を提供するしかないように思われます。
とは言え、自転車操業状態にある日本という国に、返済不要の資金をばら撒けるだけの余裕はないでしょう。
必要な人に資金が行き渡らないという点は非常に難しい問題だと思います。
なお、もう一つの問題である闇金発生は、警察に頑張ってもらえれば済む話です。
市民から「間違って闇金からお金を借りてしまった」という通報を受けたら、すぐに警察が動いて相手の闇金を捕まえる。これだけで良いのです。
すぐにバレて捕まるとなれば、誰も闇金はやりません。
電話会社と協力すれば闇金の位置も特定できるはずですし、そんなに難しいことではないと思うのですが・・・
交通違反のネズミ捕りに精を出すより、闇金取締りに人員を割いてもらいたいものです。


